【漫画感想】「スラムダンク」 私が墓場にまで持っていきたい漫画ベスト1位!

漫画感想

 小学生から高校まで計8年間バスケットボールをやってきたバスケットマンが自信を持ってお勧めしたいのがスラムダンク!!

 バスケが好きな人もバスケを知らない人もきっとこの面白さが伝わります。

 漫画とともに育って数えきれない漫画を読んできた私が一番好きかもしれない漫画です。

 

 友情・努力・勝利の感動を味わってみたい方にぜひとも読んでもらいたい。

 あっという間に読んでしまうと思うので、土日の休日を使って読むのがお勧め!!

 これを読めば次の日からの仕事なんて怖くない!!

あらすじ

 中学時代に50人にフラれるという悲しい記録を更新した主人公桜木花道は高校に進学する。

 最後にフッた女性の意中の相手がバスケットボール部の人間だということでショックから立ち直れない桜木…。

 そんな桜木の前に、女の子に「バスケットはお好きですか?」と声をかけられます。 

 その女の子に一目ぼれした桜木が下心からバスケットボール部に入部してバスケットボールの楽しさに気づいていくという物語。

メンバー紹介

主人公桜木花道

 赤頭リーゼントのいわゆる不良です。

 身長が188センチと恵まれた体格ととんでもない身体能力!

 バスケットは初心者でしたが、作中ぐんぐんと成長していきます。

 

 不良からバスケットマンになっていく過程に読者は心をぐっとつかまれることまちがいなし。

 努力の大切さや素晴らしさを教えてくれたキャラクターです。

主人公のライバル流川楓

 桜木花道と同じ高校1年生。

 1年生ながらバスケットの腕は超一流!

 また、とんでもなく女性にもてます。

 

 前述した桜木が一目ぼれした女の子はこの流川のことが好きなんですよね。

 そのため、桜木は最初から流川のことを目の敵にしています。

 作中でも、桜木との関係が恋のライバル(桜木の一方的ですが)からバスケットのライバルという関係に変わっていくのがいいんですよね。

 

 流川からは意志の強さを学ぶことができます。

 流川のバスケットに対する姿勢から自分の好きなことに対して貪欲になる姿勢の素晴らしさを教えてくれました。

問題児軍団をまとめるキャプテン赤木剛憲

 とにかくバスケットボールが大好きで入学した時から目標が全国制覇!!

 この気持ちを持ち続けてひたすらバスケットに情熱を注いでいます。

 作中でも、そのバスケットの熱に周りの部員がついてこれなくなって仲たがいするシーンもあります…。

 

 それでもあきらめずに努力し続けました。

 赤木からは、チームのリーダーの責任感、夢をかなえることの素晴らしさを教えてくれます。

中学時代スーパースター三井寿

 中学3年生のときに中学MVPに選ばれたほどのバスケットの上手な人です。

 ですが、高校一年生のときのけがが原因でバスケットから一度離れてしまいます。

 あることがきっかけでバスケットをまた始めますが、そこに至る過程がみんなに有名なあのシーンですね。

 

 安西先生…バスケがしたいです。

 スラムダンクを読んだことがない人でもこのセリフは知っている人多いと思います。

 色々な作品で使われていますよね。

 

 三井からは、挫折と後悔から立ち直る真摯さを教えてもらいました。

 どんなに悔いたって過去はもうどうしようもありません。

 だったら前に進むしかありません。

 一度踏み出したらあとは足が勝手に動いてくれます。

 だって本当に好きなことだったのだから。

神奈川No1ガード(自称)宮城リョータ

 宮城は背が高くないんです。

 身長168センチとバスケットをするうえではどうしても不利になってしまうことが多いです。

 それでも好きな女の子の笑顔が見ることができればとバスケットにしがみついているのが宮城!

 

 背が高くない分、背が低い自分だからこそできることを磨き続けた選手です。

 スピードがあるからドリブルを極めることに特化した人です。

 自分がコンプレックスだと思っていることは本当にマイナス要因だけなのでしょうか。

 宮城からはコンプレックスを武器にするということ教えてもらいました。

湘北高校生バスケットボール部副キャプテン小暮公延

 赤木と一緒に3年間努力し続けてきた人です。

 そんなに目立つタイプの人ではないですが、バスケットが好きで努力を続けてきた結果を出した人なんです。

 この個性的なメンバーの中で一番読者に近い人だと思います。

 

 才能がなくったって、生まれ持った身体能力がなくったって、継続してきた力はそれらに勝るとも劣らないことを教えてくれました。

おすすめポイント

主人公桜木花道の所属する湘北高校の個性豊かなメンバーたちに感情移入する

 スラムダンクを読むと、上記で紹介した個性豊かなメンバーの誰かに必ず感情移入しますよー。

 また、読んだ年齢やそのときの境遇などによって感情移入するメンバーが変わったりします。

 それだけこのメンバーに個性があるということです。

 

 私がこの漫画を初めて読んだのが小学生のとき。

 そのときは主人公の桜木花道に感情移入して読んでいました。

 1回目に読むときは主人公に感情移入することが多いということ。

 

 自分自身がバスケットボールを始めたばかりの初心者ということもあったから、

 高校生くらいになってからは三井寿に感情移入するようになりました。

 三井の挫折とそれに対する後悔とそこからの復活のプロセスに強く心を打たれるようになりました。

 

 特に高校生になって挫折したわけではないですが、

 たぶん、自分は小さいときに思っていたよりも普通の人間で、

 何か特別な才能があるわけでもないと気付いたからだと思います。

 

 私は、そこで挫折したわけではないですが、何となく三井の気持ちがわかるようになりました。

 大人になった今読み返すと、

 ダントツでキャプテンの赤木です。

 

 キャプテンとしての責任感や自分の夢をひたむきに追いかけ続けてきたこと等。

 10代のころには気づくことができなかったことを発見しながら読むことができます。

中だるみが一切ない無駄のないストーリー構成

 この作品は全31巻!!

 作中の期間としては約4か月間だけです。

 巻で分けると、

 

 1~8巻

 ギャグ多めの仲間集め

 9~11巻

 インターハイ予選開幕 翔陽戦

 

 12~15巻 海南大付属戦

 16巻 ライバルチーム同士の決戦

 17~21巻 陵南戦

 

 22巻 特訓

 23~24巻 インターハイ開幕 1回戦豊玉戦

 25~31巻 山王戦

 となっています。

 

 これを見てわかるように試合をしている時間がとっても長いんですね。

 一つ一つの試合がとても丁寧に描かれています。

 読み返し始めると止め時を失う…。

 

 試合が進めば進むほど面白くなります。

 湘北の試合数は、ほとんど試合描写がないダイジェストを除くと

 陵南 2戦

 翔陽 1戦

 海南大付属 1戦

 豊玉戦 1戦

 山王戦 1戦

 の計6試合だけなんですよね。

 それでも、読んでいくと右肩上がりに試合が面白くなる。

 

 最初の方の試合がつまらないわけでは決してありません。

 最初の試合から面白いです!!

 桜木が成長してできることが増えていくので、それを見るのが面白いし。

 他のメンバーの葛藤とか感情にも丁寧にスポットを当ててくれるので面白い。

試合ごとのポイント

陵南との練習試合

 この試合は初めての試合描写なので、作者がどういった意識で書いたのかよくわかりませんでした。

 たぶん、赤木と流川の凄さとライバル陵南を出すということをしたかったのではないかと。

 湘北高校バスケットボール部の実力がどれくらいなのかがよくわかるものさしの試合だったのでしょう。

翔陽戦

 個性的なメンバーが集まってどこまでやれるのかが試された試合でした。

 陵南との練習試合にいなかったメンバーがメインで活躍します。

 主に

 

 宮城

 三井

 桜木

 にスポットが当たっています。

海南大付属戦

 打って変わってこの試合は

 赤木

 流川

 桜木

 

 にスポットが当たっていたと思います。

2回目の陵南戦

 これはインターハイ予選の集大成もあって全員にスポットが当たっていますね。

 特に光ったのが小暮だと思います。

 豊玉戦

 これは流川だと思います。

 バスケットがわかるようになった桜木を通して流川の凄さがより伝わるように描かれていたと思います。

 山王戦

 言わずと知れた山王戦。

 これは今までの集大成。

 全メンバーにスポット当たりまくり。

 

 もう試合出ている皆が主人公!!

 スポーツ漫画の試合で一番面白いのはこの山王戦だと断言できるほど素晴らしいです!!

 あまりネタバレしたくないので詳細は省きますが

 

 作者がこれ以上の試合は描けないと言った気持ちがよくわかります。

 スポーツ漫画の完成形がこれなのではと思います。

 どなたかはこれ以上の試合を見せてくれるスポーツ漫画があれば私に教えてください。

 よろしくお願いします。

まとめ

 映画化も発表されていて今なお勢いが続くスラムダンク。

 見たことない方で漫画が好きな方はぜひとも読んでください。

 この作品もいい言葉がたくさんありますが、

 スラムダンクという作品はこれだというのがよくわかる言葉を選びました。

 桜木君がこのチームにリバウンドとガッツを加えてくれた

 宮城君がスピードと感性を

 三井君はかつて混乱を

 ほっほ……のちに知性ととっておきの飛び道具を

 流川君は爆発力と勝利への意志を

 赤木君と小暮君がずっと支えてきた土台の上にこれだけのものが加わった

 それが湘北だ

 

 安西先生の言葉です。

 それが湘北だ!これがスラムダンクだ!!

 って思った言葉です 。

 以 上

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