今回の感想記事は、マンガ「おーい竜馬」です。
幕末の世の常識を変えた男坂本龍馬の人生を描いた感動歴史マンガです!
この「おーい竜馬」は
こんなあなたにオススメ
感動したい方
歴史が好きな方
幕末が好きな方
芯をとおした男の生き方に憧れる方
に特にオススメです!
今回の感想記事も、いつも通り、ネタバレなし感想です。
そのため、まだ「おーい竜馬」を読んだことがない方でも、安心してこの記事を読むことができますよ~。
なお、坂本龍馬の表記に関しては、これ以降は、マンガの表記に合わせて「坂本竜馬」とさせていただきます。
予めご了承ください。
あらすじ

1835年、下級武士の家に一人の男の子が生まれた。
のちに坂本龍馬と呼ばれ、薩長同盟・大政奉還等、日本を変えるために命をかけた青年である。
「おーい竜馬」は、竜馬が生まれたところから、竜馬の生涯を描いた歴史マンガです。
感想

「竜馬がゆく」との違いは?主に幼少時代
本作「おーい竜馬」ですが、23巻の巻末の参考文献にも記載されているように、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」とかなり似た流れになっています。
もちろん、私は、「おーい竜馬」が「竜馬がゆく」のパクリだと言っているわけでは決してありません!
どっちの竜馬も大好きですし、どちらの作品も大好きです!!
ですが、「おーい竜馬」の感想を書くにあたって、「竜馬がゆく」との違いなどが気になる方は多くいると思います。
まず、結論から言うと、
どっちも読め!
と言うのが答えですが、それだとまだ読んだことがない方に不親切ですよね。
ここが違うよってところは、大きく2つあります。
1つ目が、竜馬の幼少時代です。
「竜馬がゆく」では、幼少時代はあっさりとしたものでした。
それに比べると、「おーい竜馬」は、竜馬がどうして強くなったのかということ、
武市半平太と岡田以蔵の友情に焦点を当てているため、幼少時代が長いです。
「おーい竜馬」での竜馬の幼少時代があるからこそ、その後の竜馬の生き方に説得力があります。
また、武市半平太と岡田以蔵との関係もより説得力が増しますし、この2人が処刑された時の竜馬の苦しみもより理解できました。
2つ目の違う点は、竜馬が上海に訪れる点です。
上海に訪れることで、欧米諸国にやられた日本の行く末を清国に見ました。
元々、竜馬は世界に興味を持っており、当時、アメリカのデモクラシーにとても関心を寄せていました。
この清国を見たことで、竜馬はさらに日本を変えなくてはいけないと決意するのですが、これも「おーい竜馬」だけの展開ですね。
そのため、「竜馬がゆく」を読んだから「おーい竜馬」は読まなくてもいいやと思っている方がいたらもったいない!!
片方を読んでいるからこそ、もう片方を読む際に人物相関図が出来上がっているので、物語に入りやすいのです。
だからこその結論、どちらも読め!なんですよね。
なお、「竜馬がゆく」が気になった方は、私のこの記事を参考にしてください。
【本感想】自分の信じた道を突き進め!「竜馬がゆく」まさに維新の英雄!
竜馬だけじゃない?時代を変えた男たちが魅力的
「おーい竜馬」に出てくる偉人たちは魅力的な人ばかり。
……後藤象二郎と板垣退助はちょっと嫌な奴ですが…。
出てくるキャラみんなが魅力的なので、1人1人挙げたらきりがありません!
そのため、紹介するキャラはあえて絞ります。
特に、「竜馬がゆく」を読んだ上で、「竜馬がゆく」を読んだ時よりも魅力的に映った人物たちを紹介していきますよー!
1人目 岡田以蔵
この以蔵ですが、「竜馬がゆく」ではあまり良い感じで描かれていませんでした。
しかし、本作「おーい竜馬」の以蔵は魅力的なんですよね。
本当に下級武士で、剣の腕は立つのに出世する可能性は一切なし。
親友である武市半平太に評価されたいという思いだけで暗殺を続けます。
そして、武市半平太は、以蔵のその思いを使って以蔵を利用していました…。
それでも、以蔵は竜馬だけは最期まで信じていたんですよね…。
この以蔵の純粋さに涙が出ました。
FGOの以蔵の宝具シーンで、なぜ以蔵がしゃがんでいるのかは、「おーい竜馬」読めば分かります。
FGOで以蔵が大人気なのは、どちらかというと「おーい竜馬」の方の以蔵のキャラだからでしょうね。
2人目 勝海舟
はい!出ましたよー。
みんな大好き勝海舟です。
勝海舟に関しては、「竜馬がゆく」でもかなり好きなキャラだったんですけど、絵で動く勝先生でさらに愛着が増しました。
勝海舟いいですよね。
竜馬の師匠!
竜馬が亡きのち、徳川幕府を最後まで支えたのが勝海舟でした。
徳川幕府だけではなく、「日本」のことを考え抜いた男が勝海舟です。
流石竜馬の師匠って感じの愛嬌もありますし、よっぽど素敵な人物だったんでしょうね。
3人目 高杉晋作
この高杉晋作は、誰よりも竜馬に似た考えを持っていたと思います。
竜馬と同じく、志のためなら歯を食いしばって我慢することができます。
人を率いる者として、大局を見ることができる人物でした。
「おーい竜馬」の高杉は魅力的すぎて、高杉の辞世の句のところと、竜馬が高杉の墓の前で宴会をするところは涙がホロリでした。
「おもしろき こともなき世を おもしろく」
この句なんて、ちょっと竜馬っぽさもありますよね。
4人目 陸奥陽之助(宗光)
はい、ラストの人物は、後の外務大臣である陸奥陽之助(宗光)です。
この陸奥がめちゃくちゃ人間臭くて好きなんですよね。
決して良い子ではない…。
プライドが高くて、人を見下すような態度をとることが多い陸奥ですが、竜馬の前だとそれが可愛いんです。
この陸奥陽之助(宗光)が素晴らしい外務大臣になれたのも、竜馬と一緒に生活していたことが理由の1つなのかなぁって思うと愛着がわきました。
もちろん、私が挙げた4人以外にも魅力的な人物はたくさん出てきます!!
後の大久保利通である大久保一蔵と竜馬の絡みなんて爆笑しますし。
坂本竜馬の人生こそ、事実は小説より奇なりの言葉ぴったり
坂本竜馬の人生はまさに波乱万丈なんですよね。
もちろん、「おーい竜馬」自体はフィクションであり、かなりの脚色があるのは間違いありません。
それでも、私を含めたほとんどの人の人生に脚色を加えても、ここまで素晴らしい物語にはならないと思います…。
そう考えると、やっぱり坂本竜馬の人生は壮絶だった。
あまり深く話すと作品のネタバレになるため控えますが、歴史の事実として誰もが知っていることはお話します。
竜馬は、前述したように、薩長同盟や大政奉還の立役者となり、新しい時代の幕を開けた人物です。
その竜馬ですが、新政府での地位は望みませんでした。
では竜馬は何をしたかったのでしょうか。
それは、世界中をまたにかけた貿易をしたかったと思われます。
日本初のカンパニー「海援隊」を設立した竜馬が、やっと自分のやりたいことができる世の中になると思った矢先に暗殺…。
しかも、なぜ・誰に暗殺されたのかも定かではありません。
あんまりです。
やっと…やっと自分のやりたいことができるようになったと思ったのに…。
竜馬の最期だけを見ても、これだけドラマチックなんですよね。
他にも、「おーい竜馬」では竜馬の凄いところはたくさん出てきます。
気になる方は、「おーい竜馬」を読んでみてください。
「おーい竜馬」をお得に読むなら?

「おーい竜馬」を電子書籍でお得に読むなら、私は「楽天Kobo」をオススメしています。
「楽天Kobo」がオススメの理由は
こんなにオススメ
色々なところで使える楽天ポイントが貯まる・使える
豊富なセールやクーポンで安く買える
専用の電子書籍リーダーが使える
などの理由から、「楽天Kobo」がオススメなんです!
実際にどれだけ「楽天Kobo」がオススメなのかは、私のこの記事を参考にしてみてください。
【お得な話】電子書籍でマンガを買うなら「楽天Kobo」?私が「楽天Kobo」をお得だと思う理由。
また、人によっては、他の電子書籍サイトの方がオススメの方もいますので、自分に合ったサイトが知りたい方は、私のこの記事を参考にしてください。
電子書籍でマンガを買うなら?「こち亀」全巻で比較してみた【電子書籍サイト比較】
まとめ
何かを成し遂げることの厳しさ・大事なものを犠牲にし続けても歯を食いしばって夢に向かった男のカッコよさがこれでもかと詰まった作品が「おーい竜馬」です。
社会に出て自分が何を成すのかまだ分からない若者!
社会に出て毎日頑張っている社会人たち!
そんなたくさんの人たちに読んでもらいたい作品が「おーい竜馬」!
竜馬のように、真っ直ぐ生きていきたい!!って素直に思える作品ですよ~。
最後に、これぞ竜馬だ!!ってセリフを紹介して終わりたいと思います。
わしがイングリッシュの中で一番気に入っちょるがが、
フリー(自由)とデモクラシー(民主主義)ちゅう言葉じゃ!!
夢のような言葉じゃ…
わしゃ日本をこの……デモクラシーの世にし、
日本人が皆……、
フリーになる世にしたいんじゃ!!
そのために命をかけちょるがぜよ。
人は……身分によってでなく、人格によって評価され……
身分によってでなく、それぞれの能力と努力によって……
やりたい仕事に就け、
人は……決して、故なき束縛・差別を受けず、
理不尽に遭わず…
抱いた志…夢が…権力によって踏みにじられ
葬られることが、決してない世に…
幕府を倒すこの革命が、
そういう世をつくるのでなくては、
いったいなんのための、
これまでの…おろかな同じ人間同士の、
血の流し合いであったのか……
現代の人からしたら、竜馬の時代の世界が間違っていたのは分かりますが、竜馬が戦ったこの時代はそれが当たり前でした。
そんな世の常識を壊したのが竜馬です。
世間の常識は竜馬の常識ではなかったんですね。
「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない。」
アインシュタインの有名な言葉ですが、竜馬に通ずる言葉でもありますね。
以 上
コメント