【アニメ映画感想】今年最初の感動をあなたに!「グッバイ、ドン・グリーズ!」「よりもい」スタッフ再集結!

アニメ感想

 

公式サイト「Goodbye,DonGlees Partners」より引用

 今回感想を書き上げた作品は「グッバイ、ドン・グリーズ!」です!

 本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、「宇宙よりも遠い場所」のスタッフが集結して作った初のオリジナルアニメーション映画です。

 映画レビューなどを見ると、賛否両論になっていたので、私が実際に見た感想を詳しく書きました。

 結論から言うと、私は、「賛」側の人間になります!

 「グッバイ、ドン・グリーズ!」は 

 「よりもい」が好きな方

 青春!が好きな方

 感動したい方

 旅ができないこの時期に、映画で旅気分を味わいたい方

 に特にオススメしたい!

 最初はネタバレなしで感想を紹介していますが、後半は、ネタバレありになります。

 そのため、まだ映画を見ていない方は、ネタバレなし感想を読んで映画を見るか決めていただいて、映画を見終わったら、改めてネタバレあり感想も読んでもらえたら嬉しいです。

あらすじ

 東京から少し離れた田舎町に暮らす少年・ロウマ。

 周囲と上手くなじむことができないロウマは、

 同じように浮いた存在であったトトと二人だけのチーム“ドン・グリーズ”を結成する。

 その関係はトトが東京の高校に進学して、離れ離れになっても変わらないはずだった。

 「ねえ、世界を見下ろしてみたいと思わない?」

 高校1年生の夏休み。

 それは新たに“ドン・グリーズ”に加わったドロップの何気ない一言から始まった。

 ドロップの言葉にのせられた結果、山火事の犯人に仕立て上げられてしまったロウマたちは、

 無実の証拠を求めて、空の彼方へと消えていったドローンを探しに行く羽目に。

 ひと夏の小さな冒険は、やがて少年たちの“LIFE(生き方)”を一変させる大冒険へと発展していく。

公式サイト「Goodbye,DonGlees Partners」より引用

感想

公式サイト「Goodbye,DonGlees Partners」より引用

誰にでも起こりえる可能性のあるひと夏の冒険の魅力

 本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、高校生の誰でも起こりえる身近なことがきっかけで大冒険になっていくという展開が印象的でした。

 ドローンを探す旅に出るロウマ・トト・ドロップが、田舎の町で繰り広げるひと夏の冒険が、実際にありそうなことでここまで視聴者の心に印象を残すのかをと思うと、素敵なシナリオだった。

「宇宙よりも遠い場所」が好きな人は見るべき?

公式サイト「Goodbye,DonGlees Partners」より引用

 本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、「宇宙よりも遠い場所(通称:よりもい)」のスタッフが作ったということで、「よりもい」が好きだった人は興味を持っていると思います。

 そこで、「よりもい」が好きな人はこの作品を見た方が良いかですが、

 結論から言うと、見た方が良いです。

 「よりもい」のどこが好きかによっては、刺さらない人がいるかもしれません。

 そのため、「よりもい」と本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」の共通した良かった点をネタバレしない程度に紹介します。

 まだ「よりもい」を見たことがない人は、私のこの記事を参考にしてみてください。

 【アニメ感想】泣きたい方必見!南極への旅をとおして女子高生の成長を描く傑作「宇宙よりも遠い場所」

印象的な挿入歌

 「よりもい」では、挿入歌を入れて映像だけで表現するシーンがとっても印象に残っていると思います。

 南極の幻想的な風景だったり、

 青春してる!!って感じのシーン描写だったり、

 挿入歌のシーンは、本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」でも出てきます。

 これも印象に残るシーンが多かったです!!

綺麗な風景が良き

 「よりもい」では、南極の幻想的な風景だったりと、印象的な風景のシーンがよくありましたよね。

 今作「グッバイ、ドン・グリーズ!」でも、夜空にきらめく星々の輝きや、アイスランドの幻想的な風景シーンが印象に残りました。

 この風景シーンは、映画館の大画面で見てもらいたい!

走るシーンが魅力的

 私が「よりもい」で最初にビビッときたシーンが、2話の新宿の街中を走っているシーンなんですよね。

 この走るっていうのが、本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」でも印象的でした。

 このスタッフは、「走る=物語が始まる」という図式をうまい具合に物語に落とし込んでいる気がします。

感動的な演出

 「よりもい」では、映像だけで魅せる感動的なシーンが数多くありましたよね。

 キャラの泣き顔や笑い顔

 パソコンを開いた後のメールボックスの使い方

 などなど、魅力的な演出が数多くありました。

 本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」でもそれがしっかりと引き継がれています。

 これは、何を話してもネタバレになるので、詳しくは、下のネタバレありで話します!

 というように、「よりもい」の良い点は、本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」でもしっかりと引き継がれています。

 ただ、「よりもい」は、1クールを使って、南極への旅とキャラの成長を丁寧に描いていました。

 それに比べて、「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、上映時間95分!
 「よりもい」に比べると、1人1人の描写に時間をかけることができず、キャラの成長の過程を「よりもい」と同じくらい期待している方は肩透かしを食らうかもしれません。

 正直、上映時間あと15分増やしてもらった方が嬉しかったかも…。

 あと、女性キャラはほぼ出ません!!

 「よりもい」は女子高生メインの話でしたが、今作「グッバイ、ドン・グリーズ!」は全くの逆!

 男子高校生しか出てきません!!

 それはあらかじめご了承ください。 

ネタバレあり感想

 ここからネタバレありで感想を語ります! 

 まだ見ていない方は要注意!!

人生の分岐点のきっかけなんて人それぞれ

公式サイト「Goodbye,DonGlees Partners」より引用

 ロウマ・トト・ドロップの人生の分岐点は、最初の国際電話ですよね。

 この国際電話のシーン、最初は、

 おい、ロウマ!通話中だぞ!!

 午前6時に知らない番号からよくわからない電話きたら普通切るぞ!!

 って思いながら見てました。

 まさか、この電話が最後にあんな感動を呼ぶなんて思いもしませんでした。

 この電話を聞いたドロップは、電話の相手がロウマたちだとわかったうえでドン・グリーズに入ったのかは、作中よくわかっていません。

 15歳の日本人という情報しかないから、電話の相手であるロウマたちと出会ったことも偶然??

 偶然でも必然でもどちらでもいい!

 というのが私の感想です。

 自分の死期を知っていたであろうドロップが最期に見つけた宝物が、15歳の自分を見てもらうことっていうのが最高に素敵だった。

 特に、ドロップがドローンを見つけたときのあの笑顔の瞬間を、何気なくカメラに収めたロウマのシーンが凄い好きなんですよね。

 あの写真こそがドロップの宝物であり、だからこそ、自分が亡くなる前に、宝物をしまう引き出しに入れていたのを考えると、涙が出てくる。

 このドロップとの出会いで、2人がドン・グリーズという小さい世界から1歩前に踏み出していく展開も最高でしたよね。

 嫌々勉強してきて、医者になる理由がわからないトト。

 ドロップの死をきっかけに、大切なものを助けるためには医者になるしかないと覚悟していくのが良かったですし、特典の小説を読んでも、自分の選んだ道を進み始めたトトは素敵でした。

 映画の中ではあまり見ることができなかったロウマの将来について、特典の小説で補完されていたので良かったです。

 日本一の農家。

 親の仕事で同級生にイジメられて農業について積極的になれなかったロウマが、日本一の農家を宣言することで成長が見れてよかったです。

 この辺りを、特典の小説ではなく、映画の中に入れてくれてたらよかったなぁとは思いました。

 ドロップは、ロウマとトトの間違い電話で人生が変わり、変化したドロップと出会うことでロウマとトトの人生が変わるっていうのが、ベタながら良い展開でしたよね。 

リアル(現実)を壊さない設定が魅力を引き出す

 「よりもい」でも感じていたことですが、ここのスタッフは、現実を崩さない設定を上手に使いますよね。

 話がちょっとそれますが、私が好きな青春アニメは、パッと出てくるので

 ・あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない

 ・つり球

 の2作品です。

 この2作品は、現実的ではないですよね。

 現実と非現実をうまく融合して、最高の青春を描いていました。

 そういった、アニメだからこそできる非現実を使って面白い作品を作るのも素晴らしいと思います!

 それとは別に、「よりもい」や本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、現実の世界を崩さないですよね。

 「よりもい」の女子高生が南極に行くっていうのは、現実では実現するのが難しいかもしれませんが、別に不可能ではない。

 本気で行こうと思えば、行くことができるかもしれませんよね。

 また、「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、15歳の男の子3人がドローンを探しに出発するという、誰にでも起こりうる話です。

 それこそ、名作映画「スタンド・バイ・ミー」のような展開。

 他の人からしたら取るに足らないことかもしれませんが、体験した当人たちにとってはかけがえのないものになるという考え方がとっても好きです。

 ドローン探しの旅が終わり、ドロップが亡くなってしまいました。

 これも、ドローン探しの旅の際に山のようにフラグを立てていたので、覚悟はしていました。

 余談ですが、ドロップが亡くなったことを知ったロウマとトトのシーンの泣き顔の作画がとんでもなく素晴らしいと感じたのは私だけではないはず!!

 ロウマのくしゃくしゃの泣き顔と、それを見ながら、ロウマの前では涙を見せないように我慢してカッコつけようとするトト。

 でも、口元のアップで思いっきり唇をかみしめているのがわかります。

 この表情の作画は、「よりもい」でもよくありましたよね!

 おっと脱線してきた。

 ドロップの死を知り、自暴自棄になる2人に残したドロップの宝の地図。

 その宝の地図を頼りに、アイスランドに旅立つ2人。

 このアイスランドの風景の綺麗さといったら言葉にできない。

 映画を見て!しか言えない。

 これだって、アイスランドという実在の国に高校3年生の夏休みに旅立つのは、現実でやろうと思えば可能ですよね。

 現実にあんなところに電話ボックスを置くのかはわかりませんが、置いてあったっておかしくはないです。

 日本でも、誰も乗り降りしない電車の駅があったりするので、誰も使わないところに電話ボックスがあってもいいと思いました。

 そして、雄大な滝を見ていると、突然鳴る電話のベル。

 これは誰かの間違い電話だったんですかね?

 電話のベルに導かれるように電話ボックスを見つける2人。

 電話を切らないでくれって言いながら電話ボックスに向かって走る2人を見て、

 ロウマたちの間違い電話のベルを聞いたドロップも、もしかしたらロウマたちの間違い電話のベルを聞いて電話ボックスを見つけたのかなとか想像しちゃいました。

 これだって現実で絶対にないかと言ったら、ないとは言えないですよね。

 物語なので、かなり偶然を重なりましたが、それだけをもって現実的ではないとは言えないはず。

 今高校生の人たちが本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」を見たら旅をしたくなるのかなって想像しちゃいました。

 今年の夏休みは、自転車で旅に出る高校生が増えたりしたら、なんか素敵だな。

まとめ

 本作「グッバイ、ドン・グリーズ!」は、感想が賛否両論あるようでした。

 「否」の方の意見としては、「よりもい」が面白過ぎたので、期待値がかなり高かったのかなって思いました。

 確かに、「よりもい」と比べると、尺の関係で、キャラ1人1人の掘り下げが足りなかったですが、「グッバイ、ドン・グリーズ!」という映画単体でいえば、とっても面白いと思います!

 「グッバイ、ドン・グリーズ!」をまだ見ていない方は、私のネタバレなし感想を見て判断してもらえれば役に立って嬉しいです。

 また、もう映画を見た人は、私のネタバレあり感想を読んで一緒に物語を振り返ることができればと思って書き上げました。

 同じスタッフが作った傑作アニメ「宇宙よりも遠い場所」の感想記事も書いていますので、参考にしてみてください。

 【アニメ感想】泣きたい方必見!南極への旅をとおして女子高生の成長を描く傑作「宇宙よりも遠い場所」

                       以 上

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