
「アイの歌声を聴かせて」が想像以上に泣けて面白かったので感想記事を書きました!!
私が見に行ったのは11月1日!
劇場公開が10月29日からなので、公開4日目でした。
私が観に行った回は、私含めて2人しかいませんでした…。
それが悔しい!!
こんなに素晴らしい物語が埋もれてしまうのが悔しいので、布教したいために書き上げました!!
感動する映画を見たい方!もちろん「アイの歌声を聴かせて」が気になっている方に読んでもらいたい記事です。
また、後半はネタバレあり感想も書いてあるので、見終わった方でも感想を共有できたら嬉しいです!!
あらすじ

景部高等学校に転入してきた謎の美少女、シオン(cv土屋太鳳)は抜群の運動神経と天真爛漫な性格で学校の人気者になるが…実は試験中の【AI】だった!
シオンはクラスでいつもひとりぼっちのサトミ(cv福原遥)の前で突然歌い出し、思いもよらない方法でサトミの“幸せ”を叶えようとする。彼女がAIであることを知ってしまったサトミと、幼馴染で機械マニアのトウマ(cv工藤阿須加)、人気NO.1イケメンのゴッちゃん(cv興津和幸)、気の強いアヤ(cv小松未可子)、柔道部員のサンダー(cv日野聡)たちは、シオンに振り回されながらも、ひたむきな姿とその歌声に心動かされていく。
しかしシオンがサトミのためにとったある行動をきっかけに、大騒動に巻き込まれてしまう――。
ちょっぴりポンコツなAIとクラスメイトが織りなす、ハートフルエンターテイメント!
公式サイト「吉浦康裕・BNArts/アイ歌製作委員会」より引用
感想

この映画をただのミュージカル映画だと思って侮るな!!
あらすじやCMなどを見ると、ポンコツAIと高校生たちの物語だというのはわかります。
ですが、本作「アイの歌声を聴かせて」はただの青春映画では終わりません。
詳しいことはネタバレになるので話せませんが、CMなどからもう一ひねり物語が動くのでめちゃくちゃ面白かったです!!
ミュージカルのシーンも、それぞれのキャラクターごとにAIのシオンが歌い出します。
このミュージカルの表現が、それぞれのキャラクターの心情にマッチしていて飽きません。
このシオンのミュージカルシーンで1歩前に踏み出す高校生たちに涙涙でした。
青春って最高!!って思いました。
この青春最高!!は、今年のクレヨンしんちゃんの映画の影響がまだ残っています……。
AIのポンコツぶりが愛おしくなる物語作りに感謝!!
あらすじなどからわかるように、AIのシオンはポンコツです。
私は映画を見ている際、「ドラえもん」や「僕とロボコ」が浮かびました。
どちらもポンコツロボットと言われていますよね。
でも、ドラえもんもロボコも周りの皆から愛されています。
本作のシオンもそんな感じでした。
AIのシオンは、学校で独りぼっちのサトミを幸せにするために行動し始めるんです。
最初はただ歌うだけだったシオンですが、途中から学習していき、サトミのクラスメイトを巻き込んでサトミを幸せにするために行動することに…。
これによって、ポンコツだけど愛されるシオンの図が出来上がっていくのが見ていて心地よかったです。
詳しくはネタバレになるのでここでは話しませんが、前半でシオンのポンコツ愛されキャラを作ることによって後半の感動が作り出されるんでしょうね。
ベタだからこそいいキャラクターたち!!

シオンとサトミの周りのキャラクターたちはまさに王道です!!
サトミの幼馴染みのトウマは典型的な機械オタク。
サトミのクラスメイトの学校人気ナンバーワンのゴッちゃん。
そのゴッちゃんの彼女であるアヤ。
1度も試合で勝利したことのない柔道部のサンダー。
この4人+シオンとサトミが学校周りのドタバタ劇を盛り上げてくれました。
特に、柔道部のサンダーとサトミの乱取りのシーンは必見です。
「蝶のように舞い、蜂のように刺す」というモハメドアリの言葉が浮かびました。
また、サトミの家族問題もまたいいんです。
サトミは母子家庭のため、キャリアウーマンの母親とそれを支えるサトミという構図が出来上がっています。
この構図がまた一波乱あって面白かったです。
物語に一切の無駄がなく絶妙!!
上記のように、本作「アイの歌声を聴かせて」を語ると、製作陣がやりたかったこと、伝えたかったことがたくさんあるように感じました。
それすべてを余すことなく伝えきったうえで、見た人に感動を味わせることに成功したこの作品は素直に凄いです!!
AIの設定が少し先の未来にありそうでワクワク!!
「アイの歌声を聴かせて」のAIの設定ですが、これが少し先の未来で現実にできそうなのが面白いと感じました。
サトミの場合、朝6時になると目覚まし時計が鳴り、AIが話しかけてきます。
その後も、炊飯器が自動で炊かれ始めたり、コンロの火が自動で動いたりした冒頭のシーンはワクワクしました。
個人的に1番いいなーと思ったのが、玄関のオートロック。
鍵が閉まるオートロックを想像すると、普通のマンションの味気ない玄関ドアを想像する方が多いと思います。

こんな感じのやつ。
ですが、サトミの家は日本特有の引き戸なんですよね!!

こんな感じのやつ。
引き戸のオートロックっていうのに惹かれました。
このように、少し先の未来で起こりえるAI技術が散りばめられているので、見ていて面白いですよー。
ネタバレあり感想!!

ここからネタバレありで感想を語ります!
まだ見ていない方は要注意!!
ネ
タ
バ
レ
注
意
映
画
鑑
賞
後
に
楽
し
ん
で
く
だ
さ
い
「アイの歌声を聴かせて」の意味に泣いた!!

本作「アイの歌声を聴かせて」を見て最初に思う感想が、ほとんどの人はこれになると思っています。
「アイ」、色々なアイを込めてますよね。
最初は、AIだから「アイ」という単純な発想な私でしたが、見終わったら色々な「アイ」であふれていることに気が付きました。
そもそも、シオンが登場してすぐにサトミのことを知っていた原因。
そして、サトミに幸せかどうか問いかけるシーン。
これは、作ったのがサトミのお母さんだからなのかと思っていましたが、見事に1歩上を行かれました!
最初に感じた「アイ」はトウマでした!!
元々サトミを幸せにしてと命令したのは小さい頃のトウマ。
シオンはこの命令を忠実に守り続けていたんですよね。
これがわかった瞬間は涙が止まりませんでした。
そして、小学生のトウマが作り出した奇跡を未来につなげたのがサトミのお母さん美津子さんでした。
この美津子さんのファインプレーによってシオンはネットに逃げることができました。
美津子さんのAIに対する「アイ」ですね。
そして、シオンが歌を歌うのは、シオンに歌を教えたサトミの「アイ」でしたよね。
この3人の「アイ」がつながっていく展開に涙が止まりませんでした。
この辺りが判明するシーンは本当に圧巻です。
シオンのバックアップを見たトウマが見つけたのがきっかけでしたが、ここに至るまでの過程が丁寧に描かれていて凄かったですよね。
シオンがバックアップを取るに至った理由が言葉では説明できない写真を保存する、つまり記録を残すことでした。
さらに、そのシオンのバックアップが残っていた理由が、作中で様々な人にゴミ箱と間違えられていたトウマのHDDだったりと芸が細かい!
サトミの不器用っぷりに…。
本作のもう1人のヒロインサトミは不器用な子でしたよね。
物語冒頭から周りから好かれていない描写がたびたびあって、家庭でのサトミからは考えられないと思って見ていたら…。
サトミ自身は後悔したことを何とか取り返そうとした結果空回りしている人生だったんでしょうね。
それが報われていく展開に私は涙が止まりませんでしたよ。
最後、サトミとトウマが手をつないで終わるラストは視聴者が見たかったものそのものでしたよね。
視聴者だけでなく、シオンが見たかった描写でもあると思うと…また泣けてくる。
ミュージカルシーンが綺麗!
本作はミュージカルシーンが豊富でしたよね。
ネタバレなしでも話したように、ミュージカルシーンを挟んでの各キャラクターの感情の動きだったり、シオンの歌によってみんな1歩前に進むことができていました。
特に好きだったのは柔道の乱取りのシーンです!!
柔道の乱取りと言っていますが、ミュージカルのシーンです。
このシーンの作画凄かった。
踊ってるのか戦っているのかよく分からなくなるけど、見ていて絵として面白い。
これぞアニメ!!って感じのシーンでした。
これらのミュージカルシーンが素敵だったからこそ、途中ののサトミのためのミュージカルが唐突に銃撃で終わるというのが衝撃でした。
ここが起承転結の「転」なんでしょうね。
もちろん、最後のAIたち総出のミュージカルも素晴らしかったです!!
物語の最後を飾るミュージカルとして完璧だと思いました。
まとめ
あまり話題に上がっていないような気がする本作「アイの歌声を聴かせて」は、間違いなく傑作感動アニメ映画です!!
この記事を書いている時期だと、ちょうどヴァイオレットエヴァーガーデンの映画が金曜ロードショーでやる時期なんです。
そのため、泣ける映画!絶対泣ける!!のような言葉でヴァイオレットエヴァーガーデンを紹介している方が多くいました。
本作「アイの歌声を聴かせて」だって負けていませんよ!!
ヴァイオレットエヴァーガーデンとは一味違う「アイ」の物語。
みなさんもぜひ劇場で!!
ヴァイオレットエヴァーガーデンもめちゃくちゃ感動しますよね。
どちらの作品が上とか下とか優劣つけるつもりは一切ありません。
どちらも名作ですよね。
以 上
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